東証上場企業のホームページ設置場所の分析(2023年12月)

技術記事

2019年12月時から継続して、東証上場企業のホームページ設置場所の分析をしています。
今回で5回目です。定期的な調査となっており、推移が分かります。

分析対象について

東証は市場区分「プライム」に属する銘柄を対象とします。
(2023年12月東証プライム銘柄数:1660社)

下のリンクは市場区分の説明へのリンクです。

市場概要 | 日本取引所グループ
日本取引所グループは、東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所等を運営する取引所グループです。

分析結果

以下が分析結果となります。今回の調査結果(2023年12月)のサイト数降順に並べています。
トップ10のみの表示です。

No企業名2019年2020年2021年2022年2023年
1AMAZON16.4%19.8%22.1%25.9%29.2%
2アカマイ・テクノロジーズ5.7%6.2%4.3%7.3%8.9%
3さくらインターネット8.4%7.5%7.5%6.9%6.4%
4KDDIウェブコミュニケーションズ6.8%7.2%7.0%6.3%6.4%
5IDCフロンティア6.0%5.8%5.9%5.7%5.0%
6マイクロソフト2.5%2.8%3.1%3.8%4.0%
7インターネットイニシアティブ4.8%4.3%4.0%4.1%3.9%
8NTTコミュニケーションズ7.1%6.2%5.4%3.8%3.2%
9XSERVER0.0%1.7%2.1%2.8%2.5%
10GMO2.7%2.8%2.7%2.3%2.4%
2023年12月時点の東証一部プライム銘柄のサイト管理率

上の表をグラフにしたものが以下です。

感想

2019年から5年目の調査となり、折れ線グラフで表示しても見栄えが良くなりました。
2023年もAWSがトップです。上のグラフを見ると一目瞭然ですが、毎年着実に増えています。
完全に1強他弱の状態になりつつあります。
マイクロソフトも少しずつ増えているのですが、AWSに比較すると見劣りします。
本サイトの別ページで分析しているudemyの受講状況を見ても、AWSの受講者数が他を圧倒しているので、技術者の採用しやすさからAWSが採用されているように思っています。

ただし、マイクロソフトは今、Copilotを利用した様々な生成AI機能をクラウドサービスに次々と追加しており、大攻勢を仕掛けています。人気のあるOA関連サービスを持つマイクロソフトは生成AIとの相性が良いと感じます。
これをきっかけにAzureを利用するユーザが増えていくと予想しています。

調査方法

各社の企業HPのURLから、IPアドレスを調べ、各種処理を行い、HPサイトを設置している拠点の管理会社を調査しています。幾分の誤差はある調査方法になりますが、全体のトレンドを見る程度ならば、問題ないと思います。

かなり手間がかかっているのですが、世の中でのクラウド利用状況を実際のデータを用いて分析することが重要と考え、本調査を継続しています。

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